そもそもどうやったらそばを打つことができるのだろう。初めはまったく見当もつかなかったが、何冊もの本とビデオを見ていると、意外にシンプルな作業であることがわかった。 そばを打つために必要な道具は、大きく次の7点がある。
ふるい、こね鉢、のし棒、のし板、まな板、そば切り包丁、こま板。もちろん、家庭にある器具で代用できないわけではないが、道具はある程度打つ人の技量を補ってくれるものなので、専用の道具を使うことで誰が打ってもそこそこのそばが打ててしまうのである。 ここはひとつ、そばを打つことの喜びを実感するためにも、専用の道具を揃えたいところだ。

二八そばでも十割そば(生粉そば)でも、初めにふるいをかけて粉を均一にすることが、きれいに偏りなく水をなじませるポイント。ふるいは粗目の30メッシュくらいがちょうど使いやすい。

専用の道具の中には、本漆仕上げのものやステンレスのものなど様々な材質があるが、材質の違いにこだわるよりも、一回のそば打ちで何人分のそばを打つかを考えて、後悔しないこね鉢を選びたい。 直径が36cmくらいの大きさで2〜3人前、42〜45cmくらいで4〜5人前、54〜60cmくらいで10人前くらいまでそばを打つことができる。


のし棒は生地を伸ばすために必要なもので、巻き棒はのした生地を巻き取って向きを生地の向きを変えるときに利用する。 これもこね鉢と同じく、一回に打つそばの量に併せて長さを選ぶ必要がある。大は小を兼ねると言いたいところだが、必要以上に長いのし棒を使おうとすると生地の量とのバランスでかえって作業がしずらくなるので注意したい。 4〜5人前のそばを打つときで75cmくらいの長さのものを2本用意すれば、のし棒と巻き棒として利用できる。5人前以上を一度に打つときは、90cm以上の長さが必要となる。
し棒・巻き棒の素材に関しては、クルミ、カエデなど硬くて反りのこないものが望ましい。また、のくっつきを少なくいつまでも良好な状態を保つために、クルミ油などで拭きあげて手入れしておくとよい。


