
湯豆腐の発祥は、天龍寺の塔頭の一つ「妙智院」の中にある「西山艸堂(せいざんそうどう)」と言われている。依頼、京都は参拝客や観光客を湯豆腐でもてなす店が、多く軒を連ねている。みなさんは湯豆腐を食べるときにはどうやって作っているだろうか?

これも京都ならではの伝統工芸品である。この湯豆腐鍋で湯豆腐を堪能しようと思う。湯豆腐桶の構造は、水を入れる桶、炭を入れる銅壺(どうこ)、つけ汁を入れる汁次を入れる穴からなる。湯豆腐の鍋を炭で暖め、つけ汁もいっしょに暖める。非常に効率的である。

桶に使われているのは、椹(さわら)という木材である。さわらは日本特産の樹木で、江戸時代には木曽五木の一つに指定され保護されていた。 水に強く、桶などの材料としてよく使われる木である。また、さわらは、水に甘味を与えるのだという。
桶を作るための道具の多さも半端ではない、鉋や鉈はもちろん、銑(せん)や割り鎌(わりがま)といった桶を作るための特別な道具なども多く必要になる。桶にする木はよく乾燥しておかないと、水漏れの原因になる。よく乾燥させたさわらの木を、桶の形になるように削っていく。
ちゃんと桶の形になるように角度と曲線をつけながら丁寧に削ったさわらを竹の釘で1枚1枚丁寧につなぎ合わせ、側面をきれいな風呂桶形に仕上げていく。

側面を仕上げたら最後に桶の底を入れるわけだが、
これがまた簡単ではない。底の仕上がりが甘いとすぐに水が漏れてしまう。水が漏れないようにするには、まず底となる板のまわり(ホゾ)を叩くことによって圧縮し、瞬間的に円周を小さくくしてやるその状態で底をはめ込むと、木の復元力によってホゾが膨らみしっかりと接合されるという仕組みである。これは木殺しという、とても手間のかかる職人技である。桶を作るのがどれだけ難しいか理解して頂けたと思う。職人の手のぬくもりが伝わってきそうだ。また、木材でできているので、使い込むほどに味が出てくる。湯豆腐を本気で楽しむには湯豆腐桶を置いてほかにはない。
ぜひ湯豆腐は、この湯豆腐桶で食べていただきたい。

